【8月25日 AFP】米大統領選の共和党候補指名を確実にしたジョン･マケイン（John McCain）上院議員の選挙事務所は24日、米人気歌手マドンナ（Madonna）が英カーディフ（Cardiff）で行ったコンサートの中でマケイン氏をナチス・ドイツのアドルフ･ヒトラー（Adolf Hitler）総統と同列に扱ったとして、マドンナを非難した。

　マケイン陣営広報のタッカー･バウンズ（Tucker Bounds）氏は、23日にカーディフで開かれたマドンナのコンサートの中で、マケイン氏をヒトラーや（人権問題などで国際社会からの非難の矢面に立たされている）ロバート・ムガベ（Robert Mugabe）ジンバブエ大統領と比較するかのような演出があったことに激怒。米フォックス･ニュース（Fox News）の報道によると、「極めて侮辱的で、容認できない挑発だ」「（マケイン氏の対立候補のバラク・）オバマ氏を支持する際、彼の支持者のセレブたちの中傷や非難に禁句というものはないといういい証拠だ」などと強く非難した。

　マドンナの23日のコンサートでは、歌の最中に、マケイン氏の写真が環境破壊や地球温暖化、ヒトラー、ムガベ大統領などの写真と交互に映し出された。歌の後半では、英ロックグループ・ビートルズ（The Beatles）の故ジョン・レノン（John Lennon）やアル･ゴア（Al Gore）前米副大統領、インド独立の父である故マハトマ・ガンジー（Mahatma Gandhi）とともに、オバマ氏の写真が表示された。(c)AFP