【8月22日 AFP】フランスを訪問中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世は、21日の仏ルモンド(Le Monde)紙のインタビューで、チベット東部で18日にデモがあり、中国軍がデモ隊に発砲したと述べた。また、「3月の暴動以来400人が殺害された」と語った。

 ルモンド紙によると、ダライ・ラマは「チベット東部カム(Kham)地方で18日、中国軍が群集に再び発砲した」と述べた。

 ルモンド紙は、このデモで「140人が死亡した」とのダライ・ラマの発言を報じたが、亡命政府側はこの発言を否定。「(ダライ・ラマは)人数については一言も言っていない」「被害者の数に関する確実な情報は得ていない」との声明を発表した。

 スイス・ジュネーブ(Geneva)のダライ・ラマの代理人Tseten Samdup Chhoekyapa氏は、デモがあったのはカム地方の四川(Sichuan)省甘孜(Garze)だとし、AFPの取材に対し「信頼できる」情報源の話として、「中国治安部隊が発砲したことは明らかだ」「犠牲者が出たとは聞いているが、犠牲者が死者なのか負傷者なのかは確認できていない」と話した。

 ダライ・ラマはインタビューで、3月以来「信頼できる目撃情報によると、チベット自治区中心都市ラサ(Lhasa)だけで400人が殺害された」とし、「丸腰でデモに参加しているのに銃で撃たれて殺された。遺体が遺族に戻されることはない。チベット全体では、犠牲者の数はさらに増えるだろう」と述べた。また、多くのチベット人が拘束されており、「どこに収監されているのかわからない」とも話した。(c)AFP