【8月21日 AFP】16か国・地域が加盟する太平洋島しょ国会議(Pacific Islands ForumPIF)の首脳は20日、フィジーの軍事政権に対し、総選挙を当初の約束通り実施しなければ、同会議への参加を禁止すると発表した。

 オーストラリア、ニュージーランドおよび13の島しょ国・地域は、ニュージーランド自治領のニウエ(Niue)で行われている首脳会談で、フィジーの会議参加停止を検討するため、年度末までに特別首脳会談を開催する可能性もあると発表した。

 PIF議長を務めるニウエのToke Talagi首相は記者団に対し、PIFの各国外相によるグループがフィジー情勢を監視し、年末までに報告を行うことを首脳会談で決定したと話した。

 2006年12月に軍事クーデターで政権を握ったフィジーのボレンゲ・バイニマラマ(Voreqe Bainimarama)暫定首相は前年、PIFに対し2009年3月までに総選挙を実施すると約束したが、その後撤回していた。

 バイニマラマ暫定首相が前週、PIFのボイコットを表明したことを受けて、PIF加盟各国の首脳はフィジーへの怒りをさらに強めている。

 フィジーではこの20年間でクーデターが4度発生しているが、フィジーも含め、今までにPIFへの参加を禁止された国はない。(c)AFP