【8月20日 AFP】アフガニスタンでイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)との交戦でフランス軍兵士10人が死亡したことを受けて、フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領は20日、アフガニスタンを訪問し、駐留仏軍兵士らに対し、同国での任務は「世界の自由」のために不可欠であり、継続されなければならないと演説した。

 仏軍兵士10人が死亡、21人が負傷した18、19日の戦闘を受けて、サルコジ大統領は20日、フランスのエルベ・モラン(Herve Morin) 国防相やベルナール・ クシュネル(Bernard Kouchner)外相とともにカブール(Kabul)に飛行機で到着した。

 アフガニスタンに駐留する国際治安支援部隊(ISAF)にとって、2001年のタリバン政権崩壊以降、地上戦による最大の死者数となった。また、フランス軍にとっては、過去25年間で最大の死者数となった。

 サルコジ大統領は、カブール郊外のウエアハウス(Camp Warehouse)基地を訪問し、仏軍部隊兵士らに対し、「君たちのここでの任務は不可欠なものだ。それを伝えに来た」と述べた。

「(死亡した)同僚へ忠義を尽くす最良の方法は、任務を続け、顔を上げて、プロフェッショナルであることだ」(サルコジ大統領)

 サルコジ氏は演説の前に、兵士の遺体を本国に送還するまでの間収容している安置所を訪問し、基地内の病院で治療中の兵士らなど、18、19日の戦闘の生存者らと会話を交わした。(c)AFP/Philippe Alfroy