【8月15日 AFP】25-28日に開催される米民主党全国大会で、大統領候補指名投票の候補者名簿に、バラク・オバマ(Barack Obama)上院議員とともにヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員も登録されることになった。13日に両氏が共同で発表した。

 形式的な投票はクリントン氏の支持者にも意思表示の機会を与えるもので、クリントン氏は投票後に自身の獲得票をオバマ氏に委譲するとみられる。共同声明は、デンバー(Denver)で開催される党大会後は、党内で結束して共和党候補指名を確実にしたジョン・マケイン(John McCain)上院議員との戦いに臨むとしている。

 オバマ氏は共同声明の中で、「クリントン議員の歴史的な選挙戦をたたえることによって、党に結束をもたらすことができると確信している」と述べた。クリントン氏も、「すべての声が聞かれ党内が強くまとまることで、オバマ氏を大統領に選出し、国を再び平和と繁栄に導くことができる」と述べている。

 この措置で、1800万票を獲得したクリントン氏の予備選の業績が正式に記録に残ることとなるが、かえって長引く両者の対立を蒸し返す恐れも指摘されている。予備選でのクリントン氏の敗北に怒りを募らせている支持団体らは、オバマ氏が正式に指名される27日を前にデンバーでの抗議活動を計画している。(c)AFP/Jitendra Joshi