【8月14日 AFP】ジンバブエで続く大統領選挙の結果をめぐる政治的混乱の打開に向けた与野党間協議は、最大野党・民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)のモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)議長が「検討するための時間」を求めたため中断。仲介役の南アフリカのターボ・ムベキ(Thabo Mbeki)大統領は13日、ジンバブエの首都ハラレ(Harare)を離れアンゴラに向かった。

 与党・ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)関係者は、ロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領と、MDC内のアーサー・ ムタンバラ(Arthur Mutambara)氏が率いる1派閥との間で、連立政権に向けた合意が成立したが、この合意にはツァンギライ議長は含まれていないと語っている。

 3日間にわたる与野党間協議の仲介役を務めていたムベキ大統領は、いかなる合意にも至っていないが、3者による合意が成立することに自信をもっていると語った。

 一方、ムタンバラ氏は同日、与野党間協議は1つの問題を除いてすべての点で合意に至ったと述べた。ムタンバラ氏は記者団に対し「モーガン・ツァンギライ(議長)は自派で協議を行うための時間を要求した。彼は1つの問題に対し、3度合意し3度翻意した」と語った。

 ツァンギライ議長はMDC内の主流派を率い、一方のムタンバラ氏は少数派を率いている。(c)AFP