【8月9日 AFP】(一部更新)米国のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は9日午後、北京五輪のため滞在中の北京(Beijing)で戦闘が激化しているグルジアの南オセチア(South Ossetia)自治州情勢について記者会見を行い、ロシアに対し爆撃の中止を求めるとともに、全当事者に即時停戦を求めた。

 会見でブッシュ大統領は、「我々はロシアに爆撃の中止を求めるとともに、全当事者が8月6日時点の状態に戻るよう求める」と述べた。

 またブッシュ大統領は、戦闘を終わらせるため米国は欧州各国と強調して仲介に向けた努力をしていると述べた。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin )首相も北京に滞在しているが、2人が会談したかどうかについて、言及はなかった。

 南オセチア自治州は、1990年代初めにグルジアから離れて以来、グルジア・ロシア間の摩擦の原因となっていた。北大西洋条約機構(NATO)への加盟を目指している親欧米的なグルジアを、米国は強く支持してきた。(c)AFP