【8月3日 AFP】北朝鮮の朝鮮中央通信社(KCNA)は3日、韓国側が運営する観光地の金剛山(Mount Kumgang)から「不必要な」韓国側の人員を追放するという北朝鮮人民軍の金剛山地区軍部隊報道官の特別談話を伝えた。

 このほかに特別談話では金剛山地区へ向かう国境沿いで韓国人の車両を「今まで以上に厳しく制限し管理する」とし、7月に起きた韓国人観光客射殺事件のあった金剛山をめぐり両国の緊張がさらに高まるとみられる。

 さらに、韓国側が求めていた韓国人観光客射殺事件の共同捜査を明確に拒否し、韓国政府が同事件について「国内外の世論を誤った方向へ誘導している。この世論誘導は、裏切り者の李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung Bak)大統領、そして韓国統一省関係者など李政権下でその手足となっている者らが先導している」と非難した。

 1998年から金剛山観光事業を手がける韓国の現代峨山(Hyundai Asan)は3日、同社と下請業者の韓国人従業員263人を含む約850人が金剛山地区に滞在していると発表した。(c)AFP