【8月1日 AFP】米カリフォルニア(California)州のアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)知事は7月31日、ひっ迫する財政赤字対策として、州職員の人員削減と給与カットの行政命令に署名したことを明らかにした。

 カリフォルニア州は現在、152億ドル(約1兆6000億円)の財政赤字を抱えているが、その削減に向けた対策として臨時雇用の州職員2万人を削減するほか、20万人以上の職員について給与をカットする。 

 一方、シュワルツェネッガー知事による行政命令が実際にどの程度の効力を持つのかは不明だ。州財政を担当する民主党のジョン・チャン(John Chiang)議員は、給与カットを断行すれば訴訟となる可能性もあるとして、給与カットは実施しないとすでに表明している。

 カリフォルニア州の新会計年度は7月1日から始まるが、議会では予算がまだ成立していない。(c)AFP