【7月30日 AFP】(一部修正)ジンバブエで続く大統領選挙の結果をめぐる政治的混乱の打開に向け29日、南アフリカで行われていたジンバブエのロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領と野党・民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)のモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)議長との協議は、連立政権問題で折り合いがつかず、中断された。

 与野党の交渉担当者は帰国したが、仲介役の南アフリカのターボ・ムベキ(Thabo Mbeki)大統領は、協議は行き詰まりをみせているものの今後も継続されると強調、「双方は本国でそれぞれの指導部と話し合うため数日間協議を延期するが、今週中には戻って交渉を再開する」と述べた。

 MDC側は「大統領はツァンギライ議長に第3副大統領のポストを提示しただけだ。MDCとしては、まったく受け入れがたい態度と言わざるをえない」と語った。

 MDC内にはツァンギライ議長が28日に南アフリカ・ヨハネスブルク(Johannesburg)入りする前から、協議行き詰まりを指摘する声もあった。

 ツァンギライ議長とムガベ大統領は21日、連立政権樹立に向けた協議を開始する合意書に調印している。(c)AFP/Charlotte Plantive