【7月22日 AFP】英首相官邸は19日、ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)首相が1月に中国を訪問した際、同首相の側近の1人が携帯電話を紛失し、調査が開始されていたことを認めた。

 一方で、首相官邸は、英サンデー・タイムズ(Sunday Times)紙による、側近は中国情報機関による「ハニートラップ」にあったとする報道は否定し、携帯電話は「夜間の行動」中に紛失したもので情報の漏えいはないと強調した。

 サンデー・タイムズ紙は、この側近は上海(Shanghai)のディスコで女性から声をかけられ、その後、女性と一緒に滞在先のホテルに行ったと報じている。匿名の政府高官の話によると、側近は翌朝、携帯電話を紛失したことを報告したという。側近の名前は明らかにされていない。

 中国外務省の劉建超(Liu Jianchao)報道官は21日、サンデー・タイムズ紙の報道について「事実無根で、無責任な報道だ」と述べ、否定した。(c)AFP