【7月21日 AFP】大統領選挙の結果をめぐって政治的混乱が続いていたジンバブエで、同国の与野党は事態打開に向けた協議を開始することで原則合意した。国連(UN)関係者が20日、明らかにした。与野党間協議についての合意文書はただちに調印されるものとみられている。

 特使としてジンバブエに派遣されている、国連のHaile Menkerios政治問題担当事務次長補(アフリカ担当)は、ロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領と野党・民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)のモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)議長が、交渉の枠組みに関する草案に合意したことを明らかにした。

 Menkerios氏は「最初の一歩に過ぎない」としているものの、合意文書が調印されれば、ジンバブエの将来についての現実的な協議が行われるとの見通しを示した。

 交渉関係者は、合意文書が21日にも調印されるとの期待を示しているが、ツァンギライ議長の広報官や仲介役である南アフリカのターボ・ムベキ(Thabo Mbeki)大統領の広報官は、この事実を確認していない。

 一方、ジンバブエでほかの政党と協議を行っていた、アフリカ連合(African UnionAU)の執行機関、AU委員のジャン・ピン(Jean Ping) 委員長は、ツァンギライ議長が合意文書に調印することを確約したと語った。(c)AFP/Godfrey Marawanyika