ブッシュ大統領、米沖海底油田の開発禁止令を解除
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【7月15日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は14日、原油価格高騰への対策として、米国沖の海底油田の採掘・開発を禁ずる現行の大統領令を解除すると発表した。
現在の規制は、1981年に太平洋、大西洋およびメキシコ湾沿いの米海岸線環境を保護する観点から、これらの海底沖油田・ガス田の掘削・開発を禁じたものだが、今年9月30日に期限切れを迎えることから、これ以前に議会で規制の延長もしくは改正の手続きが必要となる。また、米大統領の規制解除に関わらず、油田開発の許可や開発地域、掘削量、収益金の管理などについても議会の承認が必要で、ブッシュ大統領は議会に対しても前向きな対処を呼びかけた。
2週間後の8月には議会が夏期休暇に入ることや、最近の世論調査で米国人5人中4人までが、ガソリン価格高騰による経済的な苦痛を訴えていることなどから、ブッシュ大統領はこのタイミングでの規制解除に踏み切ったとみられる。また、米大統領選をリードする民主党をけん制する狙いもあるとみられる。
一方、海岸線の長さでは米国随一のカリフォルニア(California)州のアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)知事は、同州沖での油田開発を認めない方針を示しており、原油依存体質からの脱却を米国民に呼びかけている。(c)AFP/Olivier Knox
現在の規制は、1981年に太平洋、大西洋およびメキシコ湾沿いの米海岸線環境を保護する観点から、これらの海底沖油田・ガス田の掘削・開発を禁じたものだが、今年9月30日に期限切れを迎えることから、これ以前に議会で規制の延長もしくは改正の手続きが必要となる。また、米大統領の規制解除に関わらず、油田開発の許可や開発地域、掘削量、収益金の管理などについても議会の承認が必要で、ブッシュ大統領は議会に対しても前向きな対処を呼びかけた。
2週間後の8月には議会が夏期休暇に入ることや、最近の世論調査で米国人5人中4人までが、ガソリン価格高騰による経済的な苦痛を訴えていることなどから、ブッシュ大統領はこのタイミングでの規制解除に踏み切ったとみられる。また、米大統領選をリードする民主党をけん制する狙いもあるとみられる。
一方、海岸線の長さでは米国随一のカリフォルニア(California)州のアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)知事は、同州沖での油田開発を認めない方針を示しており、原油依存体質からの脱却を米国民に呼びかけている。(c)AFP/Olivier Knox