ブラウン英首相と「嵐が丘」のヒースクリフの共通点は?
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【7月14日 AFP】英国のゴードン・ブラウン(Gordon Brown)首相は、英誌とのインタビューで、小説「嵐が丘(Wuthering Heights)」の主人公、ヒースクリフ(Heathcliff)と同首相とが似ているとする意見について「全く正しい」と語ったことで、英国内にちょっとした波紋が広がっている。
ヒースクリフは、エミリー・ブロンテ(Emily Bronte)の1847年の小説「嵐が丘(Wuthering Heights)」の主人公。幼なじみのキャサリン(Catherine)への屈折した愛情から、復讐心に取り憑かれた気性の激しい男として描かれており、気難しい学者肌風のブラウン首相とは、共通点はあまり見受けられないように見える。
しかし、英誌「New Statesman」とのインタビューで、首相をヒースクリフに例える女性も多い点を指摘されると、ブラウン首相は「全く正しい例えだ。ちょっと老けてはいるが、より賢いヒースクリフかもしれないね」と、この例えを肯定した。
これに対し、以前、ブラウン首相を人気コメディドラマの主人公「ミスター・ビーン(Mr. Bean)」に例えたことのある野党自由民主党(Liberal Democrats)のビンス・ケーブル(Vince Cable)氏は、デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)紙に対し、「陰気なところは似ているかもしれないが、ヒースクリフは非情にも復讐に突き進む冷酷な行動力のある男だ」と述べ、「首相は『嵐が丘』を読んだことがあるのだろうか」と疑問を呈した。
その一方で、「ヒースクリフは亡霊に取り憑かれて死んでいくが、ブラウン首相もそうだとすれば、それはトニー・ブレア(Tony Blair、前首相)の亡霊かもしれないな」と、痛烈な皮肉を付け加えることも忘れていない。
ブロンテ姉妹の故郷、ハワース(Haworth)にある「ブロンテ牧師館博物館(Bronte Parsonage Museum)」に勤務するアン・ディンズデール(Ann Dinsdale)さんも、この例えに疑問を感じる1人だ。
英国放送協会(BBC)の取材に対しディンズデールさんは、ヒースクリフを「復讐のため家庭内暴力に走り、人を死に走らせるようなまねをして、さらに死んだ恋人の墓まで掘り起こした男だ」と表する。
「理想の英国首相像が、そんな男でいいのでしょうか?」
(c)AFP
ヒースクリフは、エミリー・ブロンテ(Emily Bronte)の1847年の小説「嵐が丘(Wuthering Heights)」の主人公。幼なじみのキャサリン(Catherine)への屈折した愛情から、復讐心に取り憑かれた気性の激しい男として描かれており、気難しい学者肌風のブラウン首相とは、共通点はあまり見受けられないように見える。
しかし、英誌「New Statesman」とのインタビューで、首相をヒースクリフに例える女性も多い点を指摘されると、ブラウン首相は「全く正しい例えだ。ちょっと老けてはいるが、より賢いヒースクリフかもしれないね」と、この例えを肯定した。
これに対し、以前、ブラウン首相を人気コメディドラマの主人公「ミスター・ビーン(Mr. Bean)」に例えたことのある野党自由民主党(Liberal Democrats)のビンス・ケーブル(Vince Cable)氏は、デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)紙に対し、「陰気なところは似ているかもしれないが、ヒースクリフは非情にも復讐に突き進む冷酷な行動力のある男だ」と述べ、「首相は『嵐が丘』を読んだことがあるのだろうか」と疑問を呈した。
その一方で、「ヒースクリフは亡霊に取り憑かれて死んでいくが、ブラウン首相もそうだとすれば、それはトニー・ブレア(Tony Blair、前首相)の亡霊かもしれないな」と、痛烈な皮肉を付け加えることも忘れていない。
ブロンテ姉妹の故郷、ハワース(Haworth)にある「ブロンテ牧師館博物館(Bronte Parsonage Museum)」に勤務するアン・ディンズデール(Ann Dinsdale)さんも、この例えに疑問を感じる1人だ。
英国放送協会(BBC)の取材に対しディンズデールさんは、ヒースクリフを「復讐のため家庭内暴力に走り、人を死に走らせるようなまねをして、さらに死んだ恋人の墓まで掘り起こした男だ」と表する。
「理想の英国首相像が、そんな男でいいのでしょうか?」
(c)AFP