【7月8日 AFP】共産党などを含むインドの左派連合は8日、印米原子力協定に抗議し、国民会議派(National Congress)のマンモハン・シン(Manmohan Singh)首相率いる連立政権から離脱すると発表した。

 シン首相が前週、早期選挙を避けるために地方政党の支持を取り付けており、連立政権の崩壊には至らないとみられる。

 シン首相は2005年、米国のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領と民生用原子力エネルギー利用での協力で合意した。これにより、インドが数十年ぶりに核エネルギーの国際市場に参入する道が開けた。

 現地PTI(Press Trust of India)通信によると、左派連合はプラティバ・パティル(Pratibha Patil)大統領に、議会での内閣信任投票を命ずるよう求める構え。

 シン首相は現在、北海道洞爺湖サミット(G8 Hokkaido Toyako Summit)に招待参加するため日本に滞在しているが、記者団に対し「政権の安定に影響はない」と述べた。シン首相は9日、日本でブッシュ大統領と会談する。(c)AFP/Elizabeth Roche