【7月8日 AFP】北海道洞爺湖サミット(G8 Hokkaido Toyako Summit)に出席中の主要国(G8)首脳は7日、七夕の短冊にそれぞれ願い事をしたためた。

 サミット初日がちょうど七夕の7日にあたったことから、議長を務める福田康夫(Yasuo Fukuda)首相は各首脳に、日本の伝統に従って願い事を書いた短冊を笹につるしてもらった。

 日本の政府当局者によると、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は、「世界が圧政から自由になりますように。普遍的願いである世界の自由が実現しますように」と直筆で書き、環境保護に向けた技術の進歩や人々の生活向上も願い、「すべての人に神の祝福がありますように」とも付け加えたという。

 フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領は、「洞爺湖サミットで、平和、安全保障、経済成長、開発や環境保護など、世界問題の解決策を見いだすことができるように」と書いた。

 ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)英首相は貧困撲滅のほか、2005年のスコットランド・グレンイーグルズ(Gleneagles)サミットの際に起きたロンドン(London)同時多発テロから3周年を迎えたことから、テロ撲滅の願いも短冊に記した。

 ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領は、「我々はすべて、平和と繁栄、また母なる自然の将来に対して義務がある。洞爺湖サミットが、これらの尊い目標の達成に寄与すると確信している」と書いた。

 G8首脳では最年長となる福田首相は、中国の故事「温故創新 人類の叡智(えいち)に学び未来を拓(ひら)く」としたためた。(c)AFP