【7月5日 AFP】(写真追加)北海道洞爺湖サミット(G8 Hokkaido Toyako Summit)の開幕を2日後に控えた5日、2万1000人規模の厳重な警戒態勢が敷かれるなか、農業従事者や活動家など数千人が世界各地から札幌に集まり食糧価格の上昇などに対する抗議活動を行った。

 札幌市中心部の公園に集まった国内の農業や漁業従事者ら100人は、G8は食糧生産者に目を向けるべきだとして、横断幕を掲げてスローガンを叫んだ。

 活動に参加した農家の男性(69)は、日本はよりバランスの取れた食糧生産をすべきだと主張し、海外からの食糧輸入に依存している日本はコメの生産調整(減反)を廃止すべきだと語った。

 国際的NGOのオックスファム(Oxfam)は、福田康夫(Yasuo Fukuda)首相やジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領らG8首脳を模したマスクや衣装を身につけて寸劇を行い、食料価格の高騰と気候変動が世界の貧困層に与える悪影響を警告した。

 なお、活動家らによると、この日の抗議活動に参加をしようとした韓国人活動家ら20人以上が入国管理当局により入国を拒否されたという。2003年にメキシコで開催された世界貿易機関(World Trade OrganizationWTO)の閣僚会議で韓国の農民が腹を切って自殺するなど、韓国人活動家は非常に激しい抗議をすることで知られている。(c)AFP