【7月1日 AFP】インド北部ダラムサラ(Dharamsala)のチベット亡命政府は1日、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世の特使を中国の首都北京(Beijing)に派遣、2日間の日程で公式協議を開始したことを明らかにした。

 協議開始を受けて、来日中のチベット亡命政府のケサン・ヤンキ・タクラ(Kesang Yangkyi Takla)外務大臣は同日、都内で行われた記者会見で「中国側が責任をまっとうすべき」と述べ、両者の緊張緩和に向けた対話進捗の責務は中国政府が負うべきとの見解を明らかにした。

 タクラ氏は前回2002年の協議で中国政府からの提案がほとんどなかったことにも言及。「国際社会は、今度こそ何らかの前向きな対応が見られるはずだと期待している」と中国側に圧力をかけた。(c)AFP/Marianne Barriaux