【7月1日 AFP】マレーシアのアンワル・イブラヒム(Anwar Ibrahim)元副首相は6月30日、政府が身の安全を保証したとして、同性愛行為の容疑を受け避難していたトルコ大使館を退去した。

 アンワル氏は、側近の男性(23)が申し立てた今回の件について、政府のでっち上げだとし、暗殺される危険性を懸念していると話している。

 アンワル氏は与党の脱党者4人の支援を受けて議会に復帰する準備を整えている最中で、野党が実権を持っている間の自分の政界復帰を妨害する試みだと主張した。

 アンワル氏は10年前にも同性愛行為と汚職で解任、逮捕されたが、これは政治的動機によるものだと広く考えられている。アンワル氏は今回の容疑を「1998年の失敗の繰り返し」だとしている。(c)AFP/M. Jegathesan