マレーシア元副首相に同性愛容疑、本人はトルコ大使館に避難
このニュースをシェア
【6月30日 AFP】(一部更新)マレーシアの野党・人民正義党(PKR)指導者アンワル・イブラヒム(Anwar Ibrahim)元副首相は29日、警察当局が側近に対する同性愛行為の容疑でアンワル氏に対する捜査を開始したことを受け、クアラルンプール(Kuala Lumpur)のトルコ大使館に保護を求めた。
アンワル氏は、同性愛容疑は「全くのでっちあげだ」と主張。暗殺される危険性があるとして、30日、政府が身の安全を保証しない限り大使館を出ないと述べた。アンワル氏はトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相と親しい。
ライス・ヤティム(Rais Yatim)マレーシア外相は、トルコ政府にはアンワル氏を保護する権利はないと指摘、トルコの行為は内政干渉だと批判している。
アンワル氏は、副首相だった1998年にも同性愛と汚職疑惑に問われ、辞任を余儀なくされている。同氏は、当時の身柄拘束中に当局から暴行を受けたとして、「身の安全を当局が明確に保証することが必要だ」と語った。さらに支持者に対して、冷静な行動を求めつつ、団結して事態を戦い抜くよう求めた。
今回の容疑は、アンワル氏の側近(23)が警察に被害届を出したことがきっかけだが、アンワル氏側は悪意のある通報で、同氏の政治生命を絶つことを狙ったものと指摘。30日、この側近を名誉棄損と虚偽通報でマレーシア最高裁に訴えた。(c)AFP/M. Jegathesan
アンワル氏は、同性愛容疑は「全くのでっちあげだ」と主張。暗殺される危険性があるとして、30日、政府が身の安全を保証しない限り大使館を出ないと述べた。アンワル氏はトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相と親しい。
ライス・ヤティム(Rais Yatim)マレーシア外相は、トルコ政府にはアンワル氏を保護する権利はないと指摘、トルコの行為は内政干渉だと批判している。
アンワル氏は、副首相だった1998年にも同性愛と汚職疑惑に問われ、辞任を余儀なくされている。同氏は、当時の身柄拘束中に当局から暴行を受けたとして、「身の安全を当局が明確に保証することが必要だ」と語った。さらに支持者に対して、冷静な行動を求めつつ、団結して事態を戦い抜くよう求めた。
今回の容疑は、アンワル氏の側近(23)が警察に被害届を出したことがきっかけだが、アンワル氏側は悪意のある通報で、同氏の政治生命を絶つことを狙ったものと指摘。30日、この側近を名誉棄損と虚偽通報でマレーシア最高裁に訴えた。(c)AFP/M. Jegathesan