【6月26日 AFP】米大統領選の共和党候補指名が確定しているジョン・マケイン(John McCain)上院議員は25日、国家安全保障上、海外からのエネルギー供給に頼らないことが重要だと語り、米国は2025年までにエネルギー分野で自立すべきだと訴えた。

 マケイン氏は、米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)で演説し、「35年前、わが国の海外原油依存は懸念すべき事項だった。それが20年前には憂慮すべき事項になり、そして今日、危機的な状況になっている」と語った。

 その上で「次の大統領が選出されるにあたって、われわれは自らのエネルギーの未来は自らで管理し、国家の命運を自らの手に取り戻す必要がある」と強調した。

 原油価格の高騰は米国の消費者を直撃し、エネルギー問題は米大統領選の主要な争点となっており、マケイン氏もエネルギー問題に関する政策を相次いで打ち出している。

 マケイン氏は、代替燃料などの新技術への投資だけでなく、米国沿岸での原油採掘禁止の解除と2030年までに45か所の原子力発電所を建設することを政策として打ち出している。(c)AFP/Charlotte Raab