【6月24日 AFP】米大統領選で民主、共和両党の候補指名をそれぞれ確定させたバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員とジョン・マケイン(John McCain)上院議員。大統領本選に向けた激しい戦いの合間、2人はどのように休息をとるのがお好みだろうか――オバマ氏はチリシチューを作って、バスケットコートに向かい、マケイン氏はバーベキューを食べ、ボクシングの試合を観戦する。

 オバマ、マケイン両氏は、民族的背景や世代、スポーツ、食べ物の好みなど、さまざまな違いがある。ただ、2人とも、ビル・クリントン(Bill Clinton)前大統領のサクソホン演奏のような、特別な才能はないようだ。

■スポーツの好み

 スポーツに関しては、歴代大統領でいえば、ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)元大統領は乗馬、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)現大統領はマウンテンバイクで有名だが、オバマ氏は小さいころからバスケットボールに夢中だったという。

 オバマ氏にとってバスケットバールとは、リラックスする手段だけではなく、幸運をもたらすものでもある。1月に行われた最初の民主党党員集会で、オバマ氏は当日に朝にバスケットボールをし、勝利した。数日後の予備選では、ボールにちょっとしか触れるができなかったオバマ氏は、勝利できなかった。こうしたことが続いたことから、オバマ氏は予備選・党員集会の投票日の朝にはバスケットをするようにしているという。

 一方の71歳のマケイン氏は、ボクシングの「熱狂的ファン」を自任する。マケイン氏は夫人とともにラスベガス(Las Vegas)に定期的に試合観戦に訪れており、最近もオスカー・デラホーヤ(Oscar De La Hoya)とフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.)の試合を観戦している。

 マケイン氏は以前、ボクシングと政治の類似点を聞かれ、「ボクシングの方が政治よりも厳しいルールが課されているね」と笑顔で答えたという。

■食事の好み
 
 食事に関しては、2人とも伝統的な米国料理が好みで、栄養面にはあまり関心がないようだ。

 オバマ氏は、フレンチ・フライやフライド・チキンなどの典型的な米南部料理や、トウガラシや牛肉を煮込んだチリシチューなどを好む。オバマ氏のお気に入りレシピは、インターネット上にも出回っている。

 マケイン氏は、マリネしたポークチョップのバーベキューがお気に入りで、予備選中、記者団を招いてバーベキューパーティーを開いたこともある。予備選期間中、マケイン氏はドーナッツと炭酸飲料で食事を済ませていたことで知られているが、夫人によると、気が向けば毎日ホットドッグでも大丈夫なのだという。

■共通点は

 さまざまな点で正反対ともいえる2人だが、共通している点が1つだけある。トランプだ。マケイン氏は昔は「どん欲なプレーヤー」だったといわれており、オバマ氏もポーカーが得意だということを認めている。(c)AFP/Celine Serrat