【6月21日 AFP】福田康夫(Yasuo Fukuda)首相は20日、来日中のヌルスルタン・ナザルバエフ(Nursultan Nazarbayev)カザフスタン大統領と首脳会談を行い、原子力の平和的利用などエネルギー分野での二国間協力で合意した。

 両首脳は、共同声明で「原子力の平和的利用分野での協力により、日本・カザフスタン間の戦略的・互恵的パートナーシップは強化される」と述べた。また、「こうした協力は日本の原子力産業へのウランの安定供給やカザフスタンの工業化の進展にも有益だ」と協力の意義を語った。

 合意事項には、資源大国カザフスタンのエネルギープロジェクトへの日本企業による出資も含まれる。

 首脳会談に先立ち、東芝(Toshiba)は、カザフスタンの国営原子力企業カザトムプロム(Kazatomprom)と原子力分野における協力拡大に関する覚書を締結した。

 これにより、両社はベリリウムやタンタルなどのレアメタル(希少金属)の原子力分野での可能性を共に研究するほか、原子力発電所向けコンポーネントの開発などにも取り組むとしている。(c)AFP