【6月9日 AFP】米国が現在ビザなし渡航が認められている日本など27か国の旅行者に対し、入国審査に事前登録を求める制度を2009年1月から導入すると発表したことについて、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は8日、「入国手続きを簡素化するもので、煩雑化するものではない」と述べ、理解を求めた。

 ブッシュ大統領はスロベニアのPOP TVとのインタビューで、「米国に入国するビザ免除国(の国民)に対する入国審査関連規則については、厳格化するというより、実際はより容易な入国を可能にするものだ」との見解を示した。

 米国土安全保障省が3日に発表した新たな入国審査規則は、日本や西欧諸国など現在ビザ免除国として扱われている27か国からの一般・ビジネス旅行客に対し、入国3日前に米政府への事前登録を求めている。米国へ入国を試みるテロリストなどの締め出し強化が目的とされる。

 登録に必要な情報は、現在機内で記入する出入国カードとほぼ同じで、ブッシュ大統領は「事前にオンラインで登録でき、円滑な旅行を手助けするはず」と述べている。

 新規則に対しては、米国への旅行者が減少する可能性や、急な出張の場合の手続きが難しくなるなどの批判が出ている。(c)AFP