【5月28日 AFP】悪性の脳腫瘍(しゅよう)が見つかった有力政治家エドワード・ケネディ(Edward Kennedy)上院議員(76)は26日、ヨットレースに参加し元気な姿を見せた。

 同議員はマサチューセッツ(Massachusetts)州で毎年開催されるFigawiレースに参加するためフェリーでナンタケット(Nantucket)島に移動、15メートルのスクーナー船Myaに乗り込み、ナンタケット島からハイアニス(Hyannis)港までの復路でかじを取った。

 ビクトリア(Victoria)夫人、息子のテディ(Teddy)さん、パトリック(Patrick)さん、同僚のクリストファー・ドッド(Chris Dodd)上院議員も同行し、同議員は晴天のもと2時間半という好タイムでレースを終え、「素晴らしい1日」だったと話した。

 エドワード・ケネディ上院議員はリベラル派の有力上院議員であり、故ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)大統領の兄弟のうち存命する最後の1人。1週間前の生体検査の傷あとをレッドソックス(Red Sox)の野球帽で隠してレースに参加した。

 脳腫瘍との診断は米連邦議会に衝撃をもたらしたが、ビクトリア夫人は前週、ケネディ一族にあてたメールで同議員がヨットレース参加の準備をするため退院を強く望んでいたことを明らかにしていた。同議員はこのレースが初めて開催された30年前から熱心に参加している。(c)AFP