カナダ外相、機密文書を元恋人宅に放置し辞任 元恋人には黒いうわさも
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【5月27日 AFP】カナダのスティーブン・ハーパー(Stephen Harper)首相は26日、マキシム・ベルニエ(Maxime Bernier)外相の辞任を発表した。
政府の機密文書を元恋人宅に放置し、適切に取り扱わなかったとして25日夕、ベルニエ外相から首相に辞任の申し出があったという。暫定措置としてデービッド・エマーソン(David Emerson)貿易相が外相を引き継ぐ。
ベルニエ氏に対しては数週間前から野党内で、元恋人のジュリー・クイヤール(Julie Couillard、38)さんが暴走族グループのメンバーらとかつて恋愛関係にあったなどとして、機密保護の観点から非難の声が上がっていた。
クイヤールさんは2007年、ベルニエ氏の外相宣誓就任式にも列席。実際には恋人であるにもかかわらず、ベルニエ氏の「配偶者」として、公務での訪問先などにも同行した。
2人は数か月前に離別したが、3月末ごろにも、オタワ(Ottawa)のレストランでストックウェル・デイ(Stockwell Day)治安相夫妻と夕食を共にしたとされている。
報道によればベルニエ氏は、クイヤールさんの過去についてメディアで話題になるまで知らなかったという。
政府はこれまで、野党からの激しい追及にもかかわらず、ベルニエ氏とクイヤールさんの関係について議論を拒んできた。ハーパー首相も26日のベルニエ氏辞任発表時、理由はあくまで機密文書の不適切な取り扱いであり、「閣僚の私生活」とは無関係と述べている。
クイヤールさんはかつて暴走族グループ「ヘルズ・エンジェルズ(Hells Angels)」の暗殺計画の標的になったことがあるとされるほか、他の暴走族グループのメンバーと恋愛関係にあったとも言われる。相手の男性は1996年、グループ間の抗争で死亡した。
その翌年、クイヤールさんはヘルズ・エンジェルズと密接な関係にある暴走族グループのメンバーと結婚。相手の男性は1999年にクイヤールさんと離婚後、警察の情報提供者となり、2003年、元妻に対する暗殺計画に関し、ケベック州(Quebec)のヘルズ・エンジェルズを率いるモーリス・バウチャー(Maurice Boucher)が首謀者であると法廷で証言している。
クイヤールさんは26日夜、メディアで暴走族グループとのつながりが報じられるようになってから初めて、テレビのインタビューに応じることになっている。(c)AFP
政府の機密文書を元恋人宅に放置し、適切に取り扱わなかったとして25日夕、ベルニエ外相から首相に辞任の申し出があったという。暫定措置としてデービッド・エマーソン(David Emerson)貿易相が外相を引き継ぐ。
ベルニエ氏に対しては数週間前から野党内で、元恋人のジュリー・クイヤール(Julie Couillard、38)さんが暴走族グループのメンバーらとかつて恋愛関係にあったなどとして、機密保護の観点から非難の声が上がっていた。
クイヤールさんは2007年、ベルニエ氏の外相宣誓就任式にも列席。実際には恋人であるにもかかわらず、ベルニエ氏の「配偶者」として、公務での訪問先などにも同行した。
2人は数か月前に離別したが、3月末ごろにも、オタワ(Ottawa)のレストランでストックウェル・デイ(Stockwell Day)治安相夫妻と夕食を共にしたとされている。
報道によればベルニエ氏は、クイヤールさんの過去についてメディアで話題になるまで知らなかったという。
政府はこれまで、野党からの激しい追及にもかかわらず、ベルニエ氏とクイヤールさんの関係について議論を拒んできた。ハーパー首相も26日のベルニエ氏辞任発表時、理由はあくまで機密文書の不適切な取り扱いであり、「閣僚の私生活」とは無関係と述べている。
クイヤールさんはかつて暴走族グループ「ヘルズ・エンジェルズ(Hells Angels)」の暗殺計画の標的になったことがあるとされるほか、他の暴走族グループのメンバーと恋愛関係にあったとも言われる。相手の男性は1996年、グループ間の抗争で死亡した。
その翌年、クイヤールさんはヘルズ・エンジェルズと密接な関係にある暴走族グループのメンバーと結婚。相手の男性は1999年にクイヤールさんと離婚後、警察の情報提供者となり、2003年、元妻に対する暗殺計画に関し、ケベック州(Quebec)のヘルズ・エンジェルズを率いるモーリス・バウチャー(Maurice Boucher)が首謀者であると法廷で証言している。
クイヤールさんは26日夜、メディアで暴走族グループとのつながりが報じられるようになってから初めて、テレビのインタビューに応じることになっている。(c)AFP