【5月22日 AFP】グルジアで21日、議会選挙の投票が行われ、出口調査でミハイル・サーカシビリ(Mikheil Saakashvili)大統領の「統一国民運動(United National Movement)」の圧勝が確実となったが、出口調査の信頼性について問題が浮上しており、野党側は不正があったと非難している。

 グルジアの有力シンクタンクが実施した出口調査によると、統一国民運動は63%以上の得票率を得て、「野党連合」の14%を大きく引き離している。

 一方、1月の大統領選でサーカシビリ大統領の対立候補だった野党連合の指導者レバン・ガチェチラゼ(Levan Gachechiladze)氏は、出口調査の結果は「選挙で不正が行われた最初の兆候」だと主張した。

 首都トビリシ(Tbilisi)では投票締め切り後、約1000人が選挙に対する抗議活動を行ったが、野党指導者が数万人が参加すると述べていたのに比べ、はるかに控えめなものとなった。

 今回の選挙は、アブハジア(Abkhazia)自治共和国と南オセチア(South Ossetia)自治州の独立を支持するロシアとの緊張が高まる中、欧米諸国の支持を得たい旧ソ連の同国にとって、民主主義国としての信用度を試すものとみられている。(c)AFP/Michael Mainville