<08米大統領選挙> 「筆跡鑑定」で各候補を分析
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【5月19日 AFP】ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員は賢く説得力に富む。ジョン・マケイン(John McCain)上院議員は自尊心が強いが怒りっぽい。バラク・オバマ(Barack Obama)上院議員は様々な人間や状況への対処が上手い社交上手。これらは、筆跡から判断した米大統領選の候補達の性格だ。
「筆跡には、その人の内面的な性格や意志の強さ、自分への自信度などが現れる」と、『The Complete Idiot's Guide to Handwriting Analysis(誰でも分かる筆跡鑑定ガイド)』の著者で筆跡鑑定家のシェイラ・ロウ(Sheila Lowe)さんは語る。
英文字の「l」や「t」の綴り方などから性格を判断する筆跡学は、ヨーロッパでの人気は高いが、米国ではあまり信じられていない。
しかし4年毎に訪れる米大統領選の時期は例外だ。米国民たちはあらゆる超科学的手法を駆使して、米大統領の椅子を目指す候補者たちの分析を試みる。
ロウさんは選挙のたびに、「テレビやラジオへの出演依頼が増えて忙しくなる」という。「筆跡学を信じていなくても、未知な事について知りたいと思う人は必ずいるものよ」
■筆跡から読み取れる次期大統領候補たちの本質は
専門家たちによるとサインの筆跡にも、人物の本質が現れるという。
ニューヨーク(New York)在住の筆跡鑑定家、ロジャー・ルービン(Roger Rubin)氏は、一定していないマケイン氏の筆跡は、マケイン氏の感情が不安定であることを示しているという。さらに、マケイン氏が名前の「ジョン」を大きく、名字の「マケイン」を小さく書く点に注目。これはマケイン氏の祖先への思い入れの弱さを示しているという。また「ジョン」の「J」が一番大きく書かれているのは自分自身への自信の表れだという。
一方、オバマ氏のサインは、オバマ(Obama)の「O」を分割するように「b」の縦線が書かれているのが特徴だ。
筆跡鑑定家のポーラ・サッシ(Paula Sassi)さんは、これはオバマ氏が内面に2つの世界を持っていることを表しているという。「おそらく、オバマ氏がアフリカ系の父親と白人系の母親の2つの血を引き継いでいるということでしょう」
オバマ氏の流れるような筆跡に着目したのは、『Signatures for Success(成功するサインの書き方)』の著者、アーリン・インバーマン(Arlyn Imberman)さんだ。これは、外交力に長け、共和民主両陣営とも上手くやっていける能力を示唆しているという。
しかし、オバマ氏のサインは判読が難しい。ロウ氏によれば、オバマ氏は「自分の全てをさらけ出す人物ではない」という。
対照的にクリントン氏のサインは、明確で均整がとれている。これは高い聡明性を表しているという。一方で単純明快なサインは、クリントン氏自身も「見た目どおりの人物」であることを示していると、ロウさんは言う。サッシさんも「彼女は心よりも頭で物を考える人だ」と判断する。
しかし、インバーマンさんは、クリントン氏の筆跡は十分な丸みを帯びていることから「クリントン氏が他人を思いやる人物である証拠だ」と考える。さらに、全ての文字が判読できるよう慎重に書かれていることから、インバーマンさんによるとクリントン氏は「完璧主義者」でもあるようだ。
■米大統領になる人物には左利きが多い?
筆跡による性格判断はお得意の鑑定学者たちも、男女の別や利き手を判断することは難しいという。
オバマ氏とマケイン氏は共に左利きだが、興味深いことに直近の米大統領5人中、ジェラルド・フォード(Gerald Ford)、ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)、ジョージ・ブッシュ(George Bush)、ビル・クリントン(Bill Clinton)元大統領と、4人までが左利きである。(c)AFP/Virginie Montet
「筆跡には、その人の内面的な性格や意志の強さ、自分への自信度などが現れる」と、『The Complete Idiot's Guide to Handwriting Analysis(誰でも分かる筆跡鑑定ガイド)』の著者で筆跡鑑定家のシェイラ・ロウ(Sheila Lowe)さんは語る。
英文字の「l」や「t」の綴り方などから性格を判断する筆跡学は、ヨーロッパでの人気は高いが、米国ではあまり信じられていない。
しかし4年毎に訪れる米大統領選の時期は例外だ。米国民たちはあらゆる超科学的手法を駆使して、米大統領の椅子を目指す候補者たちの分析を試みる。
ロウさんは選挙のたびに、「テレビやラジオへの出演依頼が増えて忙しくなる」という。「筆跡学を信じていなくても、未知な事について知りたいと思う人は必ずいるものよ」
■筆跡から読み取れる次期大統領候補たちの本質は
専門家たちによるとサインの筆跡にも、人物の本質が現れるという。
ニューヨーク(New York)在住の筆跡鑑定家、ロジャー・ルービン(Roger Rubin)氏は、一定していないマケイン氏の筆跡は、マケイン氏の感情が不安定であることを示しているという。さらに、マケイン氏が名前の「ジョン」を大きく、名字の「マケイン」を小さく書く点に注目。これはマケイン氏の祖先への思い入れの弱さを示しているという。また「ジョン」の「J」が一番大きく書かれているのは自分自身への自信の表れだという。
一方、オバマ氏のサインは、オバマ(Obama)の「O」を分割するように「b」の縦線が書かれているのが特徴だ。
筆跡鑑定家のポーラ・サッシ(Paula Sassi)さんは、これはオバマ氏が内面に2つの世界を持っていることを表しているという。「おそらく、オバマ氏がアフリカ系の父親と白人系の母親の2つの血を引き継いでいるということでしょう」
オバマ氏の流れるような筆跡に着目したのは、『Signatures for Success(成功するサインの書き方)』の著者、アーリン・インバーマン(Arlyn Imberman)さんだ。これは、外交力に長け、共和民主両陣営とも上手くやっていける能力を示唆しているという。
しかし、オバマ氏のサインは判読が難しい。ロウ氏によれば、オバマ氏は「自分の全てをさらけ出す人物ではない」という。
対照的にクリントン氏のサインは、明確で均整がとれている。これは高い聡明性を表しているという。一方で単純明快なサインは、クリントン氏自身も「見た目どおりの人物」であることを示していると、ロウさんは言う。サッシさんも「彼女は心よりも頭で物を考える人だ」と判断する。
しかし、インバーマンさんは、クリントン氏の筆跡は十分な丸みを帯びていることから「クリントン氏が他人を思いやる人物である証拠だ」と考える。さらに、全ての文字が判読できるよう慎重に書かれていることから、インバーマンさんによるとクリントン氏は「完璧主義者」でもあるようだ。
■米大統領になる人物には左利きが多い?
筆跡による性格判断はお得意の鑑定学者たちも、男女の別や利き手を判断することは難しいという。
オバマ氏とマケイン氏は共に左利きだが、興味深いことに直近の米大統領5人中、ジェラルド・フォード(Gerald Ford)、ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)、ジョージ・ブッシュ(George Bush)、ビル・クリントン(Bill Clinton)元大統領と、4人までが左利きである。(c)AFP/Virginie Montet