【5月15日 AFP】中東歴訪中のジョージ・W・ブッシュ（George W. Bush）米大統領は14日、最初の訪問国イスラエルに到着し、イスラエルの建国60周年を記念して、同国は「繁栄する民主主義国家」であり「他の民主主義国家と同様、過激派やテロリストの脅威にさらされている」と述べた。

　ブッシュ大統領の到着直後、パレスチナ自治区ガザ地区（Gaza Strip）からイスラエル南部アシュケロン（Ashkelon）のショッピングモールにロケット弾が撃ち込まれ、乳児2人と少女1人を含む14人が負傷した。イスラエル軍は直ちにガザ地区東部に空爆を行い、医療関係者によると、イスラム原理主義組織ハマス（Hamas）の兵士2人が死亡、4人が負傷したという。

　ブッシュ大統領は攻撃直後の声明で、「自分たちの目的のために罪もない人びとを殺す者たちに立ち向かうため、われわれは固い信念をもち、強く在らなければならない」と語った。ブッシュ大統領はエルサレム（Jerusalem）に3日間滞在し、イスラエル建国60周年記念式典に出席する。

　一方、イスラエル建国を「ナクバ（Naqba、大災厄）」と呼ぶパレスチナ人らは同日、記念行事を重苦しい雰囲気で行った。(c)AFP/Laurent Lozano