セルビア総選挙、投票始まる EU政策が焦点
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【5月11日 AFP】コソボを分離・独立で失った痛手から、欧州連合(EU)への加盟について厳しい決断を迫られているセルビアで11日、総選挙の投票が始まり、記録的な人数が投票所へ向かっている。
セルビアの選挙管理委員会によると、旧ユーゴスラビアの故スロボダン・ミロシェビッチ(Slobodan Milosevic)元連邦大統領の失脚以来、最も重要な選挙になると見られている今回の総選挙では、「記録的な」人数が投票所に訪れており、最初の3時間で有権者の10%が投票を既に終えている。
故ミロシェビッチ元大統領を支持していた極右民族派のセルビア急進党(Radical Party)とボリス・タディッチ(Boris Tadic)大統領率いる親欧路線の政党連合が激しい接戦を演じており、最新の世論調査によると、両派とも投票総数の3分の1近くを獲得すると見られている。
総選挙では、アルバニア人が多数を占めるコソボに暮らす11万5000人以上のセルビア人を含む670万人以上の有権者が、地方議会議員と定数250のセルビア議会議員を選出する。
総選挙は、コソボの独立宣言の影響で、1年間続いていたコシュトニツァ内閣が欧州連合への加盟の是非をめぐり崩壊したことを受けて3月に発表されていた。
コソボでの投票は、国連やコソボのアルバニア人らの反対を押し切って実施された。反対派は、分離・独立した地域を投票によって分裂させようとする意図があるとしてセルビアを非難している。
投票は午後8時(日本時間12日午前3時)に締め切られ、その2時間後には集計速報の発表が予定されており、また選挙管理委員会は15日までに最終結果を発表するとしている。
どちらの政党が勝利するにしても、故ミロシェビッチ元大統領のセルビア社会党(Socialist Party)や、2001年にミロシェビッチ氏の逮捕を交渉したCedomir Jovanovic氏率いる自由民主党(Liberal Democrat Party、LDP)など、少なくとも他の政党1つと連立政権を組まなければならないと見られている。(c)AFP/Aleksandra Niksic
セルビアの選挙管理委員会によると、旧ユーゴスラビアの故スロボダン・ミロシェビッチ(Slobodan Milosevic)元連邦大統領の失脚以来、最も重要な選挙になると見られている今回の総選挙では、「記録的な」人数が投票所に訪れており、最初の3時間で有権者の10%が投票を既に終えている。
故ミロシェビッチ元大統領を支持していた極右民族派のセルビア急進党(Radical Party)とボリス・タディッチ(Boris Tadic)大統領率いる親欧路線の政党連合が激しい接戦を演じており、最新の世論調査によると、両派とも投票総数の3分の1近くを獲得すると見られている。
総選挙では、アルバニア人が多数を占めるコソボに暮らす11万5000人以上のセルビア人を含む670万人以上の有権者が、地方議会議員と定数250のセルビア議会議員を選出する。
総選挙は、コソボの独立宣言の影響で、1年間続いていたコシュトニツァ内閣が欧州連合への加盟の是非をめぐり崩壊したことを受けて3月に発表されていた。
コソボでの投票は、国連やコソボのアルバニア人らの反対を押し切って実施された。反対派は、分離・独立した地域を投票によって分裂させようとする意図があるとしてセルビアを非難している。
投票は午後8時(日本時間12日午前3時)に締め切られ、その2時間後には集計速報の発表が予定されており、また選挙管理委員会は15日までに最終結果を発表するとしている。
どちらの政党が勝利するにしても、故ミロシェビッチ元大統領のセルビア社会党(Socialist Party)や、2001年にミロシェビッチ氏の逮捕を交渉したCedomir Jovanovic氏率いる自由民主党(Liberal Democrat Party、LDP)など、少なくとも他の政党1つと連立政権を組まなければならないと見られている。(c)AFP/Aleksandra Niksic