【5月8日 AFP】ロシア下院は8日、前日に就任したドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)新大統領(42)によるウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)前大統領(55)の首相指名を、賛成392、反対56の賛成多数で承認した。これによりプーチン氏は大統領退任後も首相としてロシア政治の中枢に居座ることとなり、ロシアは前例のない「双頭体制」の時代を迎えた。

 下院での投票に先立ち、メドベージェフ大統領は「プーチン氏との協力体制は、今後、一層強化される」と語った。

 プーチン氏も下院で演説し、教育および医療改革、石油企業への減税、インフレ対策などに取り組む意向を示した。

 さらに、生産性の向上、インフラや投資環境の整備を呼びかけるなど、経済面での意欲も示した。(c)AFP/Conor Humphries