<08米大統領選挙> 第2回「スーパー・チューズデー」に賭けるオバマ・クリントン両候補
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【5月6日 AFP】米大統領選の民主党指名候補、バラク・オバマ(Barack Obama)上院議員(46)およびヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員(60)は、両候補の運命を決定づける最後の大票田となる6日のインディアナ(Indiana)、ノースカロライナ(North Carolina)両州での予備選に向けて、白熱した選挙運動を展開している。
両州では、オバマ、クリントン両陣営が夜明けから深夜まで精力的に選挙運動を展開。6月3日にモンタナ(Montana)およびサウスダコタ(South Dakota)州で実施される最終予備選挙まで、余談を許さない状況が続くことは必須だ。
予備選をリードしながらも決定的勝利に至らないオバマ氏は「全党員が投票をすませた6月3日には、米大統領選に臨む民主党候補が確定しているだろう」と強気を見せる。
政治アナリストは、現時点でオバマ氏に遅れをとるクリントン氏が、候補指名に影響力を持つ特別代議員票のオバマ流出を食い止め予備選レースに踏みとどまるためには、少なくともインディアナ州での勝利が必要とみている。
クリントン氏も選挙演説のなかで、山積する経済や外交問題に対峙するにはオバマ氏は政治経験が浅すぎると述べるなど、オバマ氏の「未熟さ」に焦点を当て攻撃を一段とヒートアップさせている。
シカゴ(Chicago)郊外で行った演説では「本当に信じられて、信頼できる候補が誰なのかを考えてください」と訴えた。
8月の党大会で投票を行う特別代議員の取り込みでオバマ氏に遅れをとっている点は、クリントン陣営も認めるところだ。
クリントン氏は残された戦略として、オバマ候補では11月の本選で共和党指名候補のジョン・マケイン(John McCain)上院議員に勝利できないと主張し、特別代議員800人あまりのなかからオバマ支持層の切り崩しを図りたい考えだ。
一方、指名選をリードするオバマ氏も、師と仰ぐジェレミア・ライト(Jeremiah Wright)牧師の過激発言で支持にかげりが見え始めており、6日の予備選が初の黒人大統領誕生に向けての試金石となる。
予備選に先立ち行われた世論調査にも、両候補の接戦の様相が反映されている。
米政治専門サイトRealClearPolitics.comの直近の調査によると、インディアナ州では49%対44%でクリントン氏がリード、黒人層の多いノースカロライナ州では50%対43%でオバマ氏がリードしている。
また、代議員数では、これまで獲得した代議員数と併せてオバマ氏が1491人、クリントン氏が1337人を獲得すると予測している。
両州を合わせた代議員数は187人(インディアナ州72人、ノースカロライナ州115人)。残る6州の代議員数は217で、指名を決定づける2025人の代議員数を獲得するには、両候補とも自由意志での投票が認められている特別代議員の支持が必要な情勢だ。
6日の予備選に向け、クリントン陣営の選挙対策参謀、ジェフ・ギャリン(Geoff Garin)氏は、「数か月前と比較し状況は好転している」と述べ、楽観的な態度を示した。
一方、オバマ陣営も、インディアナ、ノースカロライナ両州予備選の結果に関わらず、民主党の一般支持層の間では勝てる候補はオバマ氏との見方が浸透しているとして、自信を見せている。
6日の予備選投票は、インディアナ州で現地時間の午前6時に開始され、ノースカロライナ州現地時間の午後8時半に締め切られる。(c)AFP/Stephen Collinson
両州では、オバマ、クリントン両陣営が夜明けから深夜まで精力的に選挙運動を展開。6月3日にモンタナ(Montana)およびサウスダコタ(South Dakota)州で実施される最終予備選挙まで、余談を許さない状況が続くことは必須だ。
予備選をリードしながらも決定的勝利に至らないオバマ氏は「全党員が投票をすませた6月3日には、米大統領選に臨む民主党候補が確定しているだろう」と強気を見せる。
政治アナリストは、現時点でオバマ氏に遅れをとるクリントン氏が、候補指名に影響力を持つ特別代議員票のオバマ流出を食い止め予備選レースに踏みとどまるためには、少なくともインディアナ州での勝利が必要とみている。
クリントン氏も選挙演説のなかで、山積する経済や外交問題に対峙するにはオバマ氏は政治経験が浅すぎると述べるなど、オバマ氏の「未熟さ」に焦点を当て攻撃を一段とヒートアップさせている。
シカゴ(Chicago)郊外で行った演説では「本当に信じられて、信頼できる候補が誰なのかを考えてください」と訴えた。
8月の党大会で投票を行う特別代議員の取り込みでオバマ氏に遅れをとっている点は、クリントン陣営も認めるところだ。
クリントン氏は残された戦略として、オバマ候補では11月の本選で共和党指名候補のジョン・マケイン(John McCain)上院議員に勝利できないと主張し、特別代議員800人あまりのなかからオバマ支持層の切り崩しを図りたい考えだ。
一方、指名選をリードするオバマ氏も、師と仰ぐジェレミア・ライト(Jeremiah Wright)牧師の過激発言で支持にかげりが見え始めており、6日の予備選が初の黒人大統領誕生に向けての試金石となる。
予備選に先立ち行われた世論調査にも、両候補の接戦の様相が反映されている。
米政治専門サイトRealClearPolitics.comの直近の調査によると、インディアナ州では49%対44%でクリントン氏がリード、黒人層の多いノースカロライナ州では50%対43%でオバマ氏がリードしている。
また、代議員数では、これまで獲得した代議員数と併せてオバマ氏が1491人、クリントン氏が1337人を獲得すると予測している。
両州を合わせた代議員数は187人(インディアナ州72人、ノースカロライナ州115人)。残る6州の代議員数は217で、指名を決定づける2025人の代議員数を獲得するには、両候補とも自由意志での投票が認められている特別代議員の支持が必要な情勢だ。
6日の予備選に向け、クリントン陣営の選挙対策参謀、ジェフ・ギャリン(Geoff Garin)氏は、「数か月前と比較し状況は好転している」と述べ、楽観的な態度を示した。
一方、オバマ陣営も、インディアナ、ノースカロライナ両州予備選の結果に関わらず、民主党の一般支持層の間では勝てる候補はオバマ氏との見方が浸透しているとして、自信を見せている。
6日の予備選投票は、インディアナ州で現地時間の午前6時に開始され、ノースカロライナ州現地時間の午後8時半に締め切られる。(c)AFP/Stephen Collinson