【4月29日 AFP】北京五輪の聖火リレーが行われるベトナムで29日、首都ハノイ(Hanoi)で中国への抗議活動を行った男性2人が身柄を拘束された。

 2人は現地時間午前9時頃、市民らでにぎわう市内旧市街のドンスアン(Dong Xuan)市場外で、「北京2008」の文字と共に手錠の五輪マークが書かれた黒い旗を広げようとしたところ、警察官や私服警官らに取り囲まれ、直ちに身柄を拘束された。

 その後、警察官らは外国人記者らにも、その場から立ち去るよう命じたという。

 手錠の五輪マークは、フランス・パリ(Paris)を拠点とする人権団体「国境なき記者団(Reporters Without BordersRSF)」が考案したものだが、RSF広報は、2人は同団体とは無関係だと話している。

 一方、聖火リレーの開催地、南部ホーチミン(Ho Chi Minh)も厳戒態勢に包まれている。(c)AFP