【4月25日 AFP】中国の胡錦濤(Hu Jintao)国家主席は24日、北京(Beijing)の人民大会堂(Great Hall of the People)でフランスのクリスチャン・ポンスレ(Christian Poncelet)上院議長と会談し、チベット(Tibet)問題やパリ(Paris)で行われた北京五輪の聖火リレー妨害をめぐり中仏両国の緊張が高まる中、関係修復に向けた協調を仏側に求めた。

 胡国家主席は、今月7日にパリで北京五輪の聖火リレーが行われた際、中国のチベット支配に対する抗議活動が相次ぎ、大混乱となったことに不満を表明した。

 中国国営テレビによると、胡国家主席はポンスレ議長に対し、「最近、パリで中国国民に対する非友好的な行為が相次いで起きた。聖火リレーは妨害・攻撃され、中国国民の感情は傷ついた」と訴えた。

 一方、「仏側が中国政府と協力し、混乱の影響を克服してくことを望む」と述べ、フランスとの関係を重要視していることを強調した。

 これに対し、ポンスレ議長も同様に、両国の良好な関係の重要性を強調し、パリでの聖火リレーの混乱に「遺憾の意」を表した。(c)AFP/Joelle Garrus