【4月19日 AFP】3月29日に大統領・下院(定数210)選の投票が行われたジンバブエで19日、投票用紙の再集計が始まった。再集計はロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領が率いる与党のジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)が再三にわたり求めていた。

 各地で暴力事件が報じられるなか、選挙委員会は23の選挙区で票の再集計を行う。ZANU-PFは再集計が行われる23の選挙区のうち21選挙区で敗北したとみられているが、再集計により下院の支配権を得たい考えだ。現在、下院は野党の民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)が109議席、ZANU-PFが97議席を占めている。

 MDCは再集計は下院の支配権を得るための策略だとして非難し、再集計の結果を受け入れないとしている。

 AFP記者が訪れたZvimba North選挙区の再集計が行われる町Murombedziでは、職員が午前9時(日本時間同日午後4時)にこの選挙区の各立候補者の代理人と外国の選挙監視員の立会いのもと投票用紙を取り出した。

 選挙委員会のGeorge Chiweshe委員長は、再集計結果が出るのは早くとも22日以降になると述べた。(c)AFP/Susan Njanji