五輪関係者、開会式ボイコットは「自国選手に不利益」
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【4月14日 AFP】チベット(Tibet)問題や人権問題などを巡って北京五輪開会式ボイコットの動きが広がるなか、五輪関係者らからは、中国に批判的な各国首脳が北京五輪を利用することは自国選手の不利益になるだけだとする声があがっている。また、米政府の高官は13日、ボイコットは「責任回避」だと発言した。
ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領らに対しては、活動家団体などから少なくとも開会式のボイコットを求める声が高まっている。一方、中国は、北京五輪を国際社会での「晴れ舞台」として威信を示したい構えで、政治的な問題でボイコットを表明している一部首脳に対しては不快感を示すものとみられる。
また、国際五輪委員会(International Olympic Committee、IOC)や北京五輪関係者は、開会式などの招待状は開催国からではなく各国の国内五輪委員会から送付されることを指摘。ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領らがボイコットを決定することは中国政府だけではなく、自国の五輪選手らも失望させることになるとしている。
ブッシュ米大統領は参加について態度を明確にしていないが、スティーブン・ハドリー(Stephen Hadley)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は13日、テレビ番組で、中国に対しては外交活動を通じて圧力をかけるべきで「ボイコットは責任回避」だと述べた。
ただ、各国首脳は通例、すべての五輪大会に参加しているわけではない。2004年のアテネ五輪開会式には、ブッシュ米大統領は父親のジョージ H. W. ブッシュ(George H.W. Bush)元大統領を代理として派遣している。 (c)AFP/Charles Whelan
ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領らに対しては、活動家団体などから少なくとも開会式のボイコットを求める声が高まっている。一方、中国は、北京五輪を国際社会での「晴れ舞台」として威信を示したい構えで、政治的な問題でボイコットを表明している一部首脳に対しては不快感を示すものとみられる。
また、国際五輪委員会(International Olympic Committee、IOC)や北京五輪関係者は、開会式などの招待状は開催国からではなく各国の国内五輪委員会から送付されることを指摘。ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領らがボイコットを決定することは中国政府だけではなく、自国の五輪選手らも失望させることになるとしている。
ブッシュ米大統領は参加について態度を明確にしていないが、スティーブン・ハドリー(Stephen Hadley)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は13日、テレビ番組で、中国に対しては外交活動を通じて圧力をかけるべきで「ボイコットは責任回避」だと述べた。
ただ、各国首脳は通例、すべての五輪大会に参加しているわけではない。2004年のアテネ五輪開会式には、ブッシュ米大統領は父親のジョージ H. W. ブッシュ(George H.W. Bush)元大統領を代理として派遣している。 (c)AFP/Charles Whelan