【4月12日 AFP】(一部更新)1か月にわたりこう着状態が続いていた北朝鮮の核計画申告について8日にシンガポールで行われた米朝協議で、北朝鮮は米国と暫定合意していた。共同通信(Kyodo News)が11日、報じた。

 北朝鮮は、ウラン濃縮計画とシリアとの核協力についての2つの争点について、北朝鮮は「認識し」「深刻に」受け止めるとの表現を付属文書に盛り込む。

 この付属文書は6か国協議に提出されるが、非公開とされる。北朝鮮はこれまで核拡散やウラン濃縮計画について強く否定しているが、プルトニウム計画の存在は認めており、2006年10月にはプルトニウムによる核爆弾実験を行ったとされる。

 一方米国務省のコンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)長官は11日、核問題をめぐる行き詰まりが解消されたとの見方を否定した。

 ワシントンD.C.(Washington D.C.)で行われたドイツのフランクワルター・シュタインマイヤー(Frank-Walter Steinmeier)外相との記者会見でライス長官は「われわれは北朝鮮が義務を果たしたかどうか判断できるまでに至っていない」とし「そのためわれわれも義務を果たす時期が来たかどうか判断できる段階にはない」と述べた。

 北朝鮮側は9日、核申告について米国と合意に至ったと発表していた。外務省報道官の発言として国営放送が報じた。(c)AFP