【4月9日 AFP】米クイニピアック大学(Quinnipiac University)が行った最新の世論調査結果が8日発表され、今月22日に予備選挙が行われるペンシルベニア(Pennsylvania)州では、民主党の大統領候補指名を争うバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員がライバルのヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員との差を縮めていることが明らかになった。

 クリントン氏が選挙戦を継続するにはペンシルベニアで大勝する必要があるが、この調査によると、同州における両候補の支持率はクリントン氏の50%に対しオバマ氏は44%。クリントン議員はオバマ議員に対して、3月中旬の世論調査では12ポイント、先週の世論調査では、9ポイントの差をつけていた。

 また、この調査ではクリントン氏を支持する女性有権者の割合が減っていることも明らかになり、クリントン氏が優勢と見られていたペンシルベニア州でもオバマ氏が支持を伸ばしていることをみられる。今回の世論調査は、有権者1340人を対象に4月3-6日に行われ、誤差は2.7%とされている。

 民主党の米大統領候補指名には全米で2025人の代議員を獲得することが必要だが、ウェブサイト「Real Clear Politics」によると、現時点でクリントン氏は1502人、オバマ氏は1637人をそれぞれ獲得し、オバマ氏がリードしている。(c)AFP