【4月8日 AFP】イスラエルのエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相とパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は7日、和平交渉の今年中の妥結を目指して、エルサレム(Jerusalem)で7週間ぶりに会談を行った。会談は2時間半にわたったが、進展の有無については明らかになっていない。

 イスラエル外務省のMark Regev報道官は、両首脳が「今年末までの和平交渉妥結を目指していくことに合意した」と語った。

 両首脳は会談で、国連(UN)と欧州連合(EU)、および米露の4者による中東和平4者協議(カルテット、Middle East Quartet)が2003年に提示した中東和平案(ロードマップ)を履行していないとして、お互いを非難した。同案では、イスラエル側にヨルダン川西岸(West Bank)への入植中止、パレスチナ側にイスラエルへの攻撃停止が定められている。
 
 だが一方で、Regev報道官は「このような懸案が、和平交渉を妨げることはない」としている。さらに、パレスチナ側のサエブ・アリカット(Saeb Erakat)交渉局長も、両首脳が今年中の交渉妥結を目標としていると明言した。

 また、アッバス議長とオルメルト首相は、相互の停戦、イスラエルによるガザ地区(Gaza Strip)封鎖の解除などについても協議したという。(c)AFP/Ron Bousso