【4月7日 AFP】パリで6日、仏系コロンビア人政治家で左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(Revolutionary Armed Forces of ColombiaFARC)」の人質となっているイングリッド・ベタンクール(Ingrid Betancourt)氏(46)の解放を求めるデモが行われ、カーラ・ブルーニ(Carla Bruni)仏大統領夫人が数千人の市民とともに参加した。

 デモには、ベルナール・クシュネル(Bernard Kouchner)仏外相や、訪仏中のクリスティナ・フェルナンデス・デ・キルチネル(Cristina Fernandez de Kirchner)アルゼンチン大統領も参加。クシュネル外相はパリ・オペラ座前で、「直ちにベタンクール氏を解放せよ」と書かれた旗を振る人々を前に、「われわれは決してあきらめない」と語った。
 
 健康の悪化が伝えられるベタンクール氏を支援するデモは同日、フランス各地約20か所でも行われた。ベタンクール氏の息子のLorenzo Delloye-Betancourt氏らが主催する集会も行われ、窮状を訴えた。

フランスとスイス、スペインは今月2日、ベタンクール氏の治療のため、コロンビアの首都ボゴタ(Bogota)に共同医療チームを派遣したが、仏政府によると医療チームはFARC側の同意が得られず足止めされている。(c)AFP