【4月7日 AFP】9日に北京五輪の聖火リレーを控えた米サンフランシスコ(San Francisco)では、チベット(Tibet)問題や人権問題をめぐり中国政府への批判が高まる中、かつてないほどの厳重な警備態勢が敷かれている。

 市内では人権団体の活動家ら約200人が、「五輪の聖火と人権侵害は相いれないということを訴えたい」として、独自に「人権聖火リレー」を準備している。

 市警は聖火リレーのルート沿いに数百人の警官を配置する予定。また、抗議行動を警戒してルートが大幅に変更された。

 当初、聖火リレーは市内の名所ゴールデンゲート・ブリッジ(Golden Gate Bridge)やケーブルカーのそばを通る予定だったが、海岸沿いの地区を9.6キロにわたって周回するのみとなった。また中華街の通過も、人通りが多く道路が狭いため警備上の問題があるとして中止されている。(c)AFP/Glenn Chapman