【4月6日 AFP】ジンバブエの最大野党・民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)のモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)議長は5日、大統領選の勝利宣言を行った。ロバート・ムガベ(Robert Mugabe)現大統領率いる与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)は権力への執着を捨てきれず、暴力に訴える危険性があると警告した。

 ツァンギライ氏の会見から数時間後、国営テレビはムガベ大統領支持派が、現在まで続く数少ない白人所有の農場1か所を占拠したと報じた。

 ツァンギライ氏はZANU-PFが暴力行為をあおっている明白な証拠があり、決選投票では暴力によりムガベ氏への投票を強要する準備を整えていると非難した。

「決選投票では民衆の勝利が暴力という新しい武器で覆されるだろう。ZANU-PFは2000年と同様に、ジンバブエ国民に対する戦争をするつもりだ」と述べた。2000年、ムガベ大統領は国民投票で大統領権限の拡大を仰いだが否決されている。

 選挙管理委員会は5日、上院の投票結果について与野党が各30議席を獲得したと発表した。(c)AFP/Fanuel Jongwe