【4月5日 AFP】ビル・クリントン(Bill Clinton)前米大統領と妻のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員は2000年から2007年にかけて合計1億9百万ドル(約111億円)の収入を得ていた。米大統領選の民主党候補指名争いのライバル・バラク・オバマ(Barack Obama)上院議員による所得申告の開示要求に夫妻が応じ4日、発表した。

 ビル・クリントン前大統領は、2000年から2006年の確定分と2007年の概算を合わせ、講演料だけで5100万ドル(約52億円)の収入を得ていた。執筆による収入は、回顧録「マイライフ クリントンの回想(My Life)」の2300万ドル(約23億円)などにより合計2950万ドル(約30億円)だった。

 一方、ヒラリー・クリントン上院議員は「リビング・ヒストリー ヒラリー・ロダム・クリントン自伝(Living History)により収入1050万ドル(約10億6000万円)を得ていた。

 ヒラリー・クリントン氏の上院議員の報酬やビル・クリントン氏の年金を合わせると、2000年から2007年にかけての夫妻の総収入は1億917万5175ドル(約110億7600万円)に達した。

 公開された記録によると夫妻は税率31%の連邦所得税が適用され合計3300万ドル(約33億5000万円)を納税し、1000万ドル(約10億円)を寄付している。

 オバマ氏は今年3月、ミシェル(Michelle Obama)夫人の所得と合わせた2000年から2006年の所得申告を公開している。2000年に24万5000ドル(約2500万円)だった所得は2006年には100万ドル(1億円)近くに達した。

 この期間では著書「マイ・ドリーム バラク・オバマ自伝(Dreams from My Father)」がベストセラーになった2005年の所得が最も高く、160万ドル(約1億6000万円)だった。(c)AFP