【4月3日 AFP】ジンバブエで大統領選挙とともに実施された下院議員選挙(定数210議席)で、ロバート・ムガベ(Robert Mugabe)現大統領率いる与党のジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)が、過半数を維持できなかったことが、選挙管理委員会が2日に発表した開票結果で明らかとなった。

 最新結果によると、野党・民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)が105議席を獲得。無所属で出馬したジョナサン・モヨ(Jonathan Moyo)元情報広報相も議席を維持した。

 ただし、同国の政治状況は複雑だ。MDCの幹部は分裂しており、新たに選出されたMDC議員のうち9人が、同党のモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)に反目し、元学生運動指導者のアーサー・ムタンバラ(Arthur Mutambara)氏率いる派閥に属している。

 これまでに結果が判明していないのは残り8議席。選挙運動中に死亡した3人の候補者の選挙区では後日投票が行われるが、残りの議席の行方に関係なく、現時点で93議席しか獲得していないZANU-PFの過半数割れは確実となった。(c)AFP