【4月2日 AFP】(写真追加)中国西部のイスラム教徒が多数を占める新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で前月23、24の両日、住民約1000人が参加した大規模デモが発生していたことが明らかとなった。2日に亡命ウイグル人による国際組織「世界ウイグル会議(World Uighur CongressWUC)」とメディアが伝えた。

 慈善家として知られるビジネスマンが拘置中に死亡したことを受け、女性を中心にデモが行われた。ヘッドスカーフの着用禁止に対する抗議もあったという。このデモで約600人が拘束されたとも伝えられている。

 デモは前月、中国政府が北京五輪をねらったテロを計画するテロリスト組織の拠点が同自治区内にあると警告した後に起きた。中国政府がチベット(Tibet)自治区で発生した暴動を鎮圧する最中で起きたデモだったという。

 新疆ウイグル自治区とチベット自治区はともに長年にわたり、中国支配下で広範囲に及ぶ弾圧に苦しめられてきたと訴え続けている。(c)AFP