【3月31日 AFP】北朝鮮の国営朝鮮中央通信社(Korean Central News AgencyKCNA)は30日、韓国軍の合同参謀本部議長に就任した金泰栄(キム・テヨン、Kim Tae-Young )陸軍大将が「先制攻撃」の可能性を示唆したことを受け、南北対話の中断もあり得ると警告した。

 朝鮮中央通信は、北朝鮮の核施設を先制攻撃する可能もあるとした金議長の発言を激しく非難。金議長の発言は、前月発足した李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)政権の新政策を代弁したものだとした。
 
 同通信は論評で、「われわれ革命軍は、南朝鮮(韓国)が核施設への『先制攻撃』の動きを少しでも見せれば、反撃を行う。われわれの先制打撃が行われれば(韓国は)火の海どころか灰の山になる」とけん制した。

 北朝鮮は南北関係を緊張させる動きを見せているが、韓国政府に対する公式の反応は初めて。一方、韓国国防省は北朝鮮政府に対して、すぐさま反応を示す予定はないとしている。(c)AFP