【3月25日 AFP】前ニューヨーク(New York)州知事の辞任を受け副知事から同州知事に就任したばかりのデービッド・パターソン(David Paterson)氏(53)は24日、テレビ番組のなかで麻薬経験を告白した。

 パターソン知事は17日、高級売春組織の顧客だったことが判明し辞任したエリオット・スピッツァー(Eliot Spitzer)氏の後をうけ州知事に就任した。黒人知事の誕生は同州史上初めて。

 清廉な政治が期待されているパターソン知事だが、地元ニューヨークのNY1テレビに対し、「22、3歳の頃に数回、マリフアナやコカインを吸ったことがある」と告白した。ただし、「1970年以降は麻薬に手を出していない」と付け加えた。

 パターソン新知事は就任直後に不倫疑惑も発覚しており、浮気の事実を夫人とともに認めている。

 数年間にわたり夫人と不和だったことについてはNY1テレビで、「そうした振る舞いを恥じてはいたが、事実を語ることに抵抗はなかった。市民は公職者に事実を明らかにすることを求めている」と語った。

 今回の告白によりパターソン新知事の政治生命が脅かされることはなさそうだ。ビル・クリントン(Bill Clinton)前大統領も就任前の麻薬経験を告白、在任中にも不倫問題を経験している。(c)AFP