【3月23日 AFP】中東を歴訪中のディック・チェイニー(Dick Cheney)米副大統領は22日、イスラエルのエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相と会談した。チェイニー副大統領はイスラエルの治安維持に「確固たる」支援を約束し、パレスチナ自治政府に対しては「親善と友好」を表明。和平交渉の再開を目指す考えをあらためて示した。

 チェイニー副大統領は会談で、「われわれは紛争が解決し、イスラエル国民に悲しみを与えてきたテロが終わり、パレスチナ民族に新たな始まりが訪れることを望んでいる」と述べた。
 
 同副大統領は23日、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸(West Bank)を訪問し、自治政府のマフムード・アッバス(Mahmoud Abbas)議長およびサラム・ファイヤド(Salam Fayyad)首相と会談する。ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領の任期が切れる2009年1月までに和平協定の締結を図る構えだ。

 9日間の日程で歴訪中のチェイニー副大統領は、これまでイラク、アフガニスタン、オマーン、サウジアラビアを訪問。トルコ訪問後、25日に帰国する。(c)AFP/Olivier Knox