【3月19日 AFP】米大統領選の共和党候補指名が確定したジョン・マケイン(John McCain)上院議員は18日、訪問中のヨルダンで、エルサレム(Jerusalem)を首都とするというイスラエルの主張を支持すると表明した。

 中東歴訪中のマケイン氏は同日ヨルダンを出発し、同日午後イスラエルに到着した。

 イスラエルは1967年の第3次中東戦争で東エルサレムを併合、エルサレム全域を「不可分の永遠の首都」と主張しているが、国際的には承認されておらず、米国はじめ各国の在イスラエル大使館はテルアビブ(Tel Aviv)にある。

 イスラエルとパレスチナはエルサレムを巡っても対立を続けており、このほどイスラエルが再開した東エルサレムへの入植活動は前年11月に再開された和平交渉の障害となっている。

 パレスチナ側は東エルサレムを将来の独立国家の首都と位置づけており、今回のマケイン氏の発言はジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領の2国併存による和平案と矛盾するものだと指摘。

 パレスチナ解放機構(PLO)のサエブ・アリカット(Saeb Erakat)交渉局長は「米政府は東エルサレムを含む1967年にイスラエルが占領したパレスチナの領地を占領地とみなしているはずで、今回の発言はそれを反映していない」と述べた。(c)AFP