【3月18日 AFP】中国・北京(Beijing)で17日、チベット(Tibet)自治区ラサ(Lhasa)で起きた騒乱に対する小規模な抗議活動があった。騒乱発生以来、首都北京で抗議活動が行われたのは初めて。

 目撃者情報によると、北京西部の海淀(Haidian)地区にある中国民族大学(Chinese Minorities University)前で17日夜、50人ほどが集まりロウソクを灯して無言の抗議活動を行った。現場では警察官らが監視していたが、衝突などはなかったという。

 英ロンドン(London)を拠点とするチベット人支援団体「チベットのための国際キャンペーン(International Campaign for TibetICT)」のケイト・サンダース(Kate Saunders)さんも、同様の情報を得ていることを明らかにした。サンダースさんによれば、中国民族大学では多数のチベット人学生が学んでいるという。

 ラサで14日に発生した中国のチベット統治に抗議する騒乱は過去20年間で最も激しいものとなり、西部を中心とした中国各地のチベット人居住区に飛び火している。(c)AFP